離婚を友達に言えないあなたへ|一人に話せたことで、少しだけ楽になった話
離婚したことを、友達になかなか言えない。
近況を聞かれても、うまく答えられず、話をそらしてしまう。
僕も25歳で離婚したあと、しばらくは友人に言えませんでした。
この記事では、「誰かに話したほうがいい」と迫るつもりはありません。言えないまま一人で抱えていた僕が、一人の友人に話したことで、少しだけ気持ちが軽くなったときのことをお話しします。
離婚したことを、友達に言えなかった
離婚したばかりの頃、僕はその話題を避けて過ごしていました。
近況を聞かれても、当たり障りのない言葉でかわす。恋愛や結婚の話になりそうになると、自然と口数が減る。
「重く受け止められたらどうしよう」「気をつかわせるかもしれない」「離婚した理由まで聞かれたら、何と答えればいいんだろう」。そんなことを先回りして考えて、言えないまま時間が過ぎていきました。
誰かと一緒にいても、自分に起きた一番大きな出来事だけは話せない。その小さな距離が積み重なり、周りに人がいても一人でいるような感覚になっていきました。
離婚を言えないこと自体は、弱さではないと思います。まだ自分の中でも整理できていないことを、誰かに説明するのは簡単ではありません。ただ、誰にも言えないまま抱え続けることが、僕には少しずつ苦しくなっていました。
一人の友人に話してみた
そんな僕が少し変わったのは、一人の友人に離婚したことを話したときでした。
その友人は、必要以上に深刻な顔をしませんでした。離婚したことを軽く見たわけでも、僕のつらさを否定したわけでもありません。ただ、離婚した僕を「かわいそうな人」のように扱わず、それまでと同じように接してくれました。
飲み会や集まりにも、半ば強引に誘ってくれました。ときには離婚の話を、僕も一緒に笑える程度の話に変えてくれました。
最初は戸惑いました。でも、その場で一緒に笑っているうちに、少しずつ気持ちが軽くなっていきました。ずっと隠さなければいけない傷だと思っていた離婚が、自分の過去の一部として話せることに変わっていったんです。
離婚した事実は変わりません。それでも、その事実をどう扱うかは、少しずつ変えられるのかもしれない。そう思えたことが、僕にとって一つの転換点になりました。
大げさな励ましの言葉をかけられたわけではありません。離婚したあとも、以前と同じように接してくれる人が一人いた。それだけで、抱えていたものの重さが少し変わりました。
全員に話す必要はない
だからといって、離婚したことを誰にでも話したほうがいいとは思いません。
話す相手は選んでいいと思います。人の話をすぐに広める人もいます。事情を詳しく聞き出そうとする人もいます。よかれと思って、求めていない助言をしてくる人もいます。無理に全員へ打ち明ける必要はありません。
僕が一人の友人に救われたからといって、誰かに話せば必ず楽になるとも限りません。大切なのは、話すこと自体ではなく、自分が安心して話せる相手かどうかです。
すぐに話せる相手が思い浮かばないなら、いま話さなくても構いません。近況を聞かれたときも、すべてを説明する必要はありません。
「いまは、まだうまく話せない」。そう伝えるだけでもいいと思います。話す相手も、話す範囲も、話すタイミングも、自分で決めていいものです。
友達に話せないままでもいい
離婚を友達に言えないのは、不自然なことではありません。
自分の中で整理できていないことや、どんな反応をされるか分からないことを話すのは、怖くて当然だと思います。無理に全員へ打ち明ける必要はありません。
ただ、いつか「この人なら話してもいいかもしれない」と思える相手がいたら、すべてではなく、話せるところだけ伝えてみてもいいかもしれません。
僕の場合は、離婚した自分を腫れ物のように扱わず、それまでと同じように接してくれた友人が一人いたことで、少しだけ楽になれました。
でも、いまはまだ言えなくても大丈夫です。今日、誰かに打ち明けると決める必要はありません。
